風香が好きです。
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※この記事には独自研究に基づいた記述が含まれているおそれがあります。一個人の妄言であることを決して忘れずにお読みください。
「魔法先生ネギま!」には2つの”普通の学校には無いんじゃないか”って部活があります。
図書館探検部とさんぽ部です。
このようなまず実在しないであろう部活を作るからには、そこには当然作劇上の意図があるはずなのです。
ではまず、図書館探検部について考えてみましょう。
図書館探検部(としょかんたんけんぶ)とは、麻帆良学園都市にある書籍保管施設「図書館島」の管理・散策を目的として創設された部活です、というのが劇中視点での創設意図。
では作劇上、この部活が創設されたのはなぜか?
答えは単純、作中のオリジナルダンジョンである図書館島に対し、知識のない主人公(ネギ)を導くためのシェルパが必要であったこと。
そしてそのシェルパはヒロインの中にいたほうが萌え萌えだからですね。
事実図書館探検部は魔法書や主人公の父親・ナギの「オレノテガカリ」などが秘された図書館島の案内を行うための、図書館島イベントに於いて重要な役割を果たしていました。
同様にさんぽ部について考えてみましょう。
作中では「無駄話をしながら学園内をぶらぶらする部活」といった主旨の説明がなされていました。
なんとものんびりした、放課後だべってるだけの活動内容で何をどうしたら「部」として認可されてるのかよくわからない部活です。
ここで一度クラス名簿のもつ機能について考えてみましょう。
第1話の見開きで31人ヒロインをどかっと公開したあの名簿では所属部活・所属委員会を書くことによって大雑把にではありますが「このキャラはこういう子」というのを簡潔に説明しています。
そりゃあバスケに入ってればバスケが好きなのは間違いありません。中国武術研究会に入ってれば格闘キャラでしょう。超鈴音のように複数所属することで多才さを表現することもできましょう。
では「さんぽ部」がタカミチの但し書きで「散歩好き」「徘徊癖アリ」などと済まされることなく部活として立ち上げられたのか。
これを考えるのに1名、参考になる人物がいます。
長谷川千雨です。
複数の個性の強い、前へ前へ出るキャラが多い3-A(2-A)生徒において、消極的なキャラであることが(加えて、その実ネットアイドルであることが)長谷川千雨の連載当初の個性です。
タカミチの但し書きがなされていない場合、キャラクター紹介を兼ねた名簿において、紹介事項が存在しないことが長谷川千雨の個性を説明するためには必要なことになります。
特記事項がないことが個性の説明たりえるとは、逆に言えば特記事項が無いキャラクタが2人も3人もいたら埋もれてしまいます。それはよろしくありません。
なれば、スポーツキャラや勉学キャラ、格闘キャラからも外れているキャラクター。
これらには別の「特記事項」を用意してやる必要があるわけです。ひいては長谷川千雨を長谷川千雨たらしめるために、です。
しかし、これのいずれにも属さないキャラクターが存在してしまっていたのです。
そう、鳴滝風香・史伽姉妹です。
彼女たちは「双子」がもっとも推し出すべき個性であり、それがあれば連載初頭に提示する個性としては十分だったはずなのです。
また、初期設定として好奇心旺盛であったり二人でくすくす笑いあう、など特定の所属内で動かすよりはクラスの中で周りにちょっかいをかけるような役回りのほうが向いている性格であり、どこかの部活に所属させることが考えにくいものになってしまいました。
(というか、キャラクターにおける「双子」はそれだけで閉じた所属として成立します)
さて、彼女らになんらかの所属を与えないことには長谷川千雨が埋もれます。
彼女たちにはなんとしても部活に入ってもらわねばなりません。
では次に「魔法先生ネギま!の作品舞台」を考えてみましょう。
ネギが教師として赴任してきたのはただの学校ではありません。
巨大学園都市・麻帆良の中核である「麻帆良学園」、その女子中等部です。
魅力的なキャラクターをより魅力的に動かすために、舞台そのものにもギミックを仕掛けたかったわけです。
その最たるものが図書館島であり、その図書館島に詳しい者をクラス内につくるための仕掛けが「図書館探検部」です。
図書館探検部によって図書館島の案内は十分でしょう。しかし舞台は広大な麻帆良学園都市です。
相坂さよやエヴァンジェリンの設定から鑑みるに、「魔法先生ネギま!」は学園都市の中でほとんどのイベントを消化してしまう算段だったはずです。
図書館島にだけ詳しくなっても未知のエリアが多すぎます。
そこで必要になってくるのが「学園都市の施設に詳しい人間」です。
地理に詳しい人間。
つまり、身の回りのなんでもないことにも興味を示し、探求するキャラクター、
好奇心の強いキャラが欲しくなってきました。どこかにいないものか…好奇心の強いキャラは…
聡明な皆さんならお気づきのことでしょう。供給過多ぎみだったクラスメイトに完全合致する「需要」が生まれました。
学園の一部分に詳しい「図書館探検部」と
学園全体の、開かれた地理に詳しい「学園散策部(仮)」が誕生したのです。
かくしてなんらかの所属部活を与える必要のあった鳴滝姉妹にその役目は振られることとなり、
事実鳴滝姉妹メイン回の13時間目では学園内の重要施設「世界樹」とその世界樹がもつ「伝説」についてを主人公・ネギ及び読者に説明する職務を全うしました。
鳴滝姉妹のメイン回が図書館島という作品独自の施設の説明会でもあった「中間テスト編」の直後であったのも納得が行きます。
独自施設「図書館島」「世界樹」の説明を通り一遍にやってしまおうってハラだったわけですね。
さらに言えば「世界樹」だけを説明してしまうと白々しいのでさんぽ部を利用して「クラスメイトの名前覚えてね」回でもあった13時間目はパイロット版アニメになっちゃうくらい優秀なお話です。(本当。
「さんぽ」だなんてわざわざ部活にする必要あんのかよという疑問は
「個性がないことを個性にしたいキャラクター」の存在と
「麻帆良学園都市という特殊舞台装置を主人公(と読者)に教える立場の人間の必要性」の観点から解消することができたのではないかと思います。
まさかかわいいだけじゃなくてここまで機能性も持っていたとは…
ますます鳴滝姉妹が好きになりましたよ!僕は!!
「魔法先生ネギま!」には2つの”普通の学校には無いんじゃないか”って部活があります。
図書館探検部とさんぽ部です。
このようなまず実在しないであろう部活を作るからには、そこには当然作劇上の意図があるはずなのです。
ではまず、図書館探検部について考えてみましょう。
図書館探検部(としょかんたんけんぶ)とは、麻帆良学園都市にある書籍保管施設「図書館島」の管理・散策を目的として創設された部活です、というのが劇中視点での創設意図。
では作劇上、この部活が創設されたのはなぜか?
答えは単純、作中のオリジナルダンジョンである図書館島に対し、知識のない主人公(ネギ)を導くためのシェルパが必要であったこと。
そしてそのシェルパはヒロインの中にいたほうが萌え萌えだからですね。
事実図書館探検部は魔法書や主人公の父親・ナギの「オレノテガカリ」などが秘された図書館島の案内を行うための、図書館島イベントに於いて重要な役割を果たしていました。
同様にさんぽ部について考えてみましょう。
作中では「無駄話をしながら学園内をぶらぶらする部活」といった主旨の説明がなされていました。
なんとものんびりした、放課後だべってるだけの活動内容で何をどうしたら「部」として認可されてるのかよくわからない部活です。
ここで一度クラス名簿のもつ機能について考えてみましょう。
第1話の見開きで31人ヒロインをどかっと公開したあの名簿では所属部活・所属委員会を書くことによって大雑把にではありますが「このキャラはこういう子」というのを簡潔に説明しています。
そりゃあバスケに入ってればバスケが好きなのは間違いありません。中国武術研究会に入ってれば格闘キャラでしょう。超鈴音のように複数所属することで多才さを表現することもできましょう。
では「さんぽ部」がタカミチの但し書きで「散歩好き」「徘徊癖アリ」などと済まされることなく部活として立ち上げられたのか。
これを考えるのに1名、参考になる人物がいます。
長谷川千雨です。
複数の個性の強い、前へ前へ出るキャラが多い3-A(2-A)生徒において、消極的なキャラであることが(加えて、その実ネットアイドルであることが)長谷川千雨の連載当初の個性です。
タカミチの但し書きがなされていない場合、キャラクター紹介を兼ねた名簿において、紹介事項が存在しないことが長谷川千雨の個性を説明するためには必要なことになります。
特記事項がないことが個性の説明たりえるとは、逆に言えば特記事項が無いキャラクタが2人も3人もいたら埋もれてしまいます。それはよろしくありません。
なれば、スポーツキャラや勉学キャラ、格闘キャラからも外れているキャラクター。
これらには別の「特記事項」を用意してやる必要があるわけです。ひいては長谷川千雨を長谷川千雨たらしめるために、です。
しかし、これのいずれにも属さないキャラクターが存在してしまっていたのです。
そう、鳴滝風香・史伽姉妹です。
彼女たちは「双子」がもっとも推し出すべき個性であり、それがあれば連載初頭に提示する個性としては十分だったはずなのです。
また、初期設定として好奇心旺盛であったり二人でくすくす笑いあう、など特定の所属内で動かすよりはクラスの中で周りにちょっかいをかけるような役回りのほうが向いている性格であり、どこかの部活に所属させることが考えにくいものになってしまいました。
(というか、キャラクターにおける「双子」はそれだけで閉じた所属として成立します)
さて、彼女らになんらかの所属を与えないことには長谷川千雨が埋もれます。
彼女たちにはなんとしても部活に入ってもらわねばなりません。
では次に「魔法先生ネギま!の作品舞台」を考えてみましょう。
ネギが教師として赴任してきたのはただの学校ではありません。
巨大学園都市・麻帆良の中核である「麻帆良学園」、その女子中等部です。
魅力的なキャラクターをより魅力的に動かすために、舞台そのものにもギミックを仕掛けたかったわけです。
その最たるものが図書館島であり、その図書館島に詳しい者をクラス内につくるための仕掛けが「図書館探検部」です。
図書館探検部によって図書館島の案内は十分でしょう。しかし舞台は広大な麻帆良学園都市です。
相坂さよやエヴァンジェリンの設定から鑑みるに、「魔法先生ネギま!」は学園都市の中でほとんどのイベントを消化してしまう算段だったはずです。
図書館島にだけ詳しくなっても未知のエリアが多すぎます。
そこで必要になってくるのが「学園都市の施設に詳しい人間」です。
地理に詳しい人間。
つまり、身の回りのなんでもないことにも興味を示し、探求するキャラクター、
好奇心の強いキャラが欲しくなってきました。どこかにいないものか…好奇心の強いキャラは…
聡明な皆さんならお気づきのことでしょう。供給過多ぎみだったクラスメイトに完全合致する「需要」が生まれました。
学園の一部分に詳しい「図書館探検部」と
学園全体の、開かれた地理に詳しい「学園散策部(仮)」が誕生したのです。
かくしてなんらかの所属部活を与える必要のあった鳴滝姉妹にその役目は振られることとなり、
事実鳴滝姉妹メイン回の13時間目では学園内の重要施設「世界樹」とその世界樹がもつ「伝説」についてを主人公・ネギ及び読者に説明する職務を全うしました。
鳴滝姉妹のメイン回が図書館島という作品独自の施設の説明会でもあった「中間テスト編」の直後であったのも納得が行きます。
独自施設「図書館島」「世界樹」の説明を通り一遍にやってしまおうってハラだったわけですね。
さらに言えば「世界樹」だけを説明してしまうと白々しいのでさんぽ部を利用して「クラスメイトの名前覚えてね」回でもあった13時間目はパイロット版アニメになっちゃうくらい優秀なお話です。(本当。
「さんぽ」だなんてわざわざ部活にする必要あんのかよという疑問は
「個性がないことを個性にしたいキャラクター」の存在と
「麻帆良学園都市という特殊舞台装置を主人公(と読者)に教える立場の人間の必要性」の観点から解消することができたのではないかと思います。
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特殊
コミケ83、「ユキノシタ」で受かっているのですが経済的な理由で行けませんので当日ユキノシタ目当てには行かれませぬようお願いします。
すまぬ…すまぬ……
十くん(つなし-)
魔法先生ネギま!の鳴滝風香は俺の宝物。
web拍手等で済ませられないタグイのお話は
emptybrain1206油gmail.comまで。
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おしゃべり十くん